平田 圭吾のページ

翻訳や著作にあたって感じたことなど、漢籍の読み方、本の選び方など(記事の無断使用・転載・複写を固く禁じます)ツイッター@kann_seki お問い合わせ・ご意見などはkeigossa☆yahoo.co.jp

漢籍の読み方

漢籍の読み方

何事も基本が大事です。ですが、人は、その性質上「簡単なこと」である基本をあなどってしまいます。あなどれば怠り、怠ればいつか失敗し、結局は行き詰まることなるでしょう。 ですので、ここで漢籍を読む基本、「書き下し文」について説明します。これから…

漢籍の読み方 6.漢和辞典を使おう「董卓戻礼」

漢籍には現代とは違った意味で使われていた漢字があります。また、当然ですが、現在では使われていない漢字も使われています。 書き下し文で、意味の分からない文章や、意味の分からない言葉が出てきた時は、漢和辞典を使いましょう。間違っても国語辞典を使…

漢籍の読み方 5.でも書き下し文が読めない・・・

前回までの記事で、書き下し文のことや、書き下し文の読み方はなんとなく分かって頂けたかと思います。 5.でも書き下し文が読めない・・・ しかし、書き下し文のことを知っただけでは、書き下し文は読めません。前回までの記事を読んで、本を読んでみたけど…

漢籍の読み方 4.書き下し文を読むのは脳トレ

この記事を読んでくださっている方は、書き下し文を読んでみようと思っていらっしゃる方かと思います。 そこで今回は、書き下し文の読み方について説明します。 そもそも書き下し文は、日本語でもなく、外国語でもなく、日本人にとって読めない文章であるが…

漢籍の読み方 3.書き下し文は読まなくていいの?

前回までの二回の記事で、書き下し文がどんなものかは分かって頂けたかと思います。ですから、次は、書き下し文とどう接するか?ということについて考えてみましょう。 少しおさらいしますと、書き下し文は、原文と翻訳文の中間のようなもので、日本特有の文…

漢籍の読み方 2.なぜ書き下し文があるのか

2.なぜ書き下し文があるのか 今回は、なぜ書き下し文があるのかについて説明します。 前回の記事を読まれていない方は、コチラ⇓ からお読みください。 漢籍の読み方 1.書き下し文とは何か? - 平田 圭吾のページ 2-1.書き下し文は日本人に読めない 書き下し…

漢籍の読み方 1.書き下し文とは何か?

今回から何回かに分けて、漢籍の読み方や、読む時の注意点について書いていきます。 「論語とか読みたいけど難しいからなぁ~」と思っている人や、「孫子とかどうせ難しいんでしょ」とあきらめている人から、もちろん、「オレは漢文バリバリじゃ」という人で…

「生兵法は怪我のもと」 ー 孫子を例にして

抄訳や一日一話形式の本はオススメしません 私は、抄訳(原典のいいところだけを抜粋して訳したもの)や一日一話形式で断片的にしか知識を提供しないものをおすすめいたしません。 確かに抄訳や一日一話形式は、読む部分が少なく、考えることも少なく、少し…