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翻訳本 『六韜』 少しずつ紹介3『文韜』

 

文韜 ダイジェスト(要約)

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文師第一 太公望を師とす

文王と太公望が出会い、

太公望が「其(そ)れ魚は其の餌を食えども乃(すなわ)ち緡(いと)に牽(ひ)かる。人は其の禄を食えども乃ち君に服す。」と釣りに例えて臣下獲得の道を語る。

さらに話は続き、「天下は一人(いちにん)の天下に非(あら)ず、乃(すなわ)ち天下の天下なり」として、そのために必要な「仁・徳・義・道」が何であるのかを明らかに語る。


盈虚第二 古の賢君

世の中は乱れては治まる、これは自然とそうなるのか?責任者がいるのか?

この謎に対して、太公望は、「禍福(かふく)は君に在り、天の時に在らず」と喝破する。

この後に古の賢君たる堯帝を引き合いに出しながら、理想の君主像について語る。


国務第三 民を愛す

国を治めるに当っての大務は、ズバリ「民を愛する」こと。

「賞罰は身に加うるが如く、賦斂(ふれん)は己(おのれ)に取るが如し。此(こ)れ民を愛するの道なり」


大礼第四 君臣の礼

君主と臣下、このふたつはただの隷従関係じゃない!

遠ざけてはならないし、隠し事をしてはならない。

反対意見こそ重要だけど、妄想の言葉は許さない。


明伝第五 止起の道

「善を見るに而(しか)も怠り、時の至るに而も疑い、非を知るに而も処る。此の三者は道の止まる所なり」

わかっているのにやらなければ、待ち受けるのは亡びのみ。


六守第六 六守三宝 

君主が国を失うのはともにする者を選ばないから。

慎重に選んで、守りどころのある六種類(仁・義・信・忠・勇・謀)の人と、国の三つの宝(農・工・商)を大事にせよ!


守土第七 衆を敬して親を合す

 「日の中すれば必ず彗(すい)し、刀を操(と)れば必ず割り、斧(おの)を執(と)れば必ず伐(き)る」

領土を守ることとは、やるべきときにやるべきことをすること。


守国第八 四季と仁聖

季節が巡るように、仁聖の人は巡る。

「天下の治まり仁聖は蔵(かく)れ、天下の乱れて仁聖昌(あき)らかとなる。」


上賢第九 六賊七害

国を根城にする悪人、名付けて六賊。

国の発展を妨げる悪人、名付けて七害。

現代にも見受けられるこれらの悪人は昔からいた。

「臣にして忠諌(ちゅうかん)せざるは、吾が臣に非ざるなり。吏(り)にして平潔愛人ならざるは、吾が吏に非ざるなり」


挙賢第十 人材登用

「君、世俗の誉(たた)うる所の者を以(も)て賢と為(な)し、世俗の毀(そし)る所の者を以て不肖と為せば、則ち多党なる者は進み、少党なる者は退く」

多数決で人の善し悪しを決めていれば、必ず多数側に悪人が集まり、たちまちにして国はダメになる。


賞罰第十一 賞は信にして罰は必

「賞は勧むるを存する所以(ゆえん)にして、罰は懲(こ)らすを示す所以なり」

信賞必罰であるからこそ、勧善懲悪が功を奏する。


兵道第十二 兵の基本

軍事を用いる上での心構えとは何なのか。

一体何のために戦争をするのか。

「故に聖王の兵を号して凶器と為すは、已(や)むを得ず而(しか)して之を用うるなり」

 

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