平田 圭吾のページ

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作者経緯

何か目的があるの?

私がこのようなことをしていることに疑問を持たれる方も多いと思います。

私は、どうも現代社会に馴染まない。というか、やはり青年期に論語をよく読んだことが今のようなことをしている大きな理由と思います。

このことについて語るには、やはり私の人生を追わなければなりません。

私は、大学卒業後、普通に就職しました。その会社で出世できればいいなぁくらいに思っていたと思います。

 

ブラック企業に就職

ですが、この就職先が今で言う所のブラック企業でした。

朝の8時からひどい時は夜中の2時まで仕事で、何のために自分は生きているんだろう?という思いしかありませんでした。ここで、ご縁があって結婚していたら、今のようなこともしていなかったでしょう。結婚したら、何の資産もない私は、サラリーで頑張るしかありません。

しかし、良いご縁もなく、ほどなくして、過労が原因で自動車事故を起こします。高速道路上だったのですが、運良く対向車や後続車がなく、車は廃車になりましたが、私は無傷で済みました。このとき、上司から何の謝罪の言葉もなく、私の憤りは諦めへと変わりました。

そして、これを機にこの会社を退職します。

 

伝説のニート

この後しばらくニートとなりますが、せっかくなので海外に行こう、ということで、二ヶ月ほど、ドイツを中心としてヨーロッパ各地を放浪しました。

 

再び就職

ヨーロッパから帰った私は、日本も海外も同じであることに気が付きました。持たざる者は持てる者の下で働くしか生きていく道はない。

そういった気持ちとともに、今度こそ長く勤めようと思って、家からほど近い工場に就職します。

しかし、またしてもです。

今度は労働時間はそれほどではなかったのですが、上司に変な人がいました。隠蔽工作や責任回避のためなら、自工場の機械も壊してしまうような強者です。またしても憤りは、諦めへと変わりました。

 

自分でやるしかない

このような体験が二度もあると、さすがに自分でなんとかするしかないと思うものです。しかし、現代、いや昔からかもしれませんが、「持てる者」が圧倒的に有利なのがこの社会です。

というのも、儲かる商売はほとんど「持てる者」によって独占されているからです。私に、トヨタに匹敵する自動車工場は作れませんし、テレビに匹敵する信用や影響力を持つことはできません。しかも、彼らは資本の貪欲に突き動かされて、隙間産業にまで手を伸ばしています。

つまり、埋め尽くされた隙間産業のさらに隙間を狙い、なんとかやっていくしかないのです。

 

やってみよう

それで、たまたま、他の誰かに依存せず、自分の持っている技術や経験のみでなんとかやっていけそうなこととして、現在の「電子書籍販売」を始めてみました。ただ、正直な所、全然儲かりません。住まいが田舎なのも幸いして、アルバイトをしながら、何とかなっている程度です。

 

人生は、自分で決めているようで自分で決めていない

人の人生は複雑なものです。ここでは表層的に私の人生を追いました。しかし、当然全てを説明できるものではありません。そもそも、なぜ私が文章を書き原理的なことを考えるという技術や経験を持っているのか、という説明もないからです。下のリンクの記事を読んでいただくと少し分かるかもしれません。

d.hatena.ne.jp