あけましておめでとうございます「謹歩結一」
あけましておめでとうございます。
今年の抱負は、「謹歩結一」としました。
「謹(つつしみ)み歩んで一に結ぶ」です。
出典は、『荀子』の勧学第一と修身第二です。
まず、修身第二には、「蹞歩(きほ)して止まざれば跛鼈(はべつ)も千里」とあります。
訳は、「半歩に及ばない稚拙な歩みでも、歩みさえ止めなければ、亀ですら千里の遠きに至る」となります。
自分の未熟を知り、また人の身の限度を知り、そうであっても歩みを止めない、またそうすることで、聖人君子という仁の頂きにも至る、これが、前後の文脈も含めた意味となります。
ここから、「蹞歩」を取ったのですが、「蹞」は常用漢字でないので、これを意味の近い「僅(わずか)」とし、さらに、音の通じる「謹(慎重に、大事に)」に変えました。
ですので、「謹(つつし)み歩む」の裏の意味として、「僅(わず)かに歩むも」という意味も兼ね備えております。
これが、前半の「謹歩」です。
次に、「結一」ですが、これは勧学第一の「君子は一に結ぶなり(君子に無駄な歩みはなく、全てを一、つまり自身の理想につなげるのだ)」から取りました。
これは、今年が平成という元号の実質的な最後の一年になるためです。
また、人の世の世代交代は、三十年サイクルとされており、この三十年サイクルを一世と言います。
今年、平成三十年は、一世代の終わりという意味でも、まさに「結一」に相応しい年と言えるでしょう。
私は昭和生まれですので、平成を三十年間生きたという意味でも、「謹歩結一」と言える一年にしたいと思っております。
本年もよろしくお願いします^^