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平田 圭吾のページ

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『曹操詩集』・秋胡行(神仙詩)・書き下し文

太字が書き下し文の違う所となっております。

このページを印刷し、自分なりの解釈を書き込んで読み比べるなどして楽しんでください。

電子書籍として販売中の曹操詩集の補助用記事です。こちらから曹操詩集をご購入の上、補助としてお楽しみください。

 

 

秋胡行

 

其の一

 

晨(あさ)に散関山に上る、此(こ)の道当(まさ)に何ぞ難かるべきや。

 

晨(あさ)に散関山に上る、此(こ)の道当(まさ)に何ぞ難かるべきや。

 

牛は頓(ぬかず)きて起たず、車は谷間に堕つ。

 

磐石の上に坐り、五弦の琴を弾く。

 

清角の韻を作為し、意中は迷い煩(わずら)う。

 

言志以て歌う、晨に散関山に上る。

 

 

何ぞ三老公の有りや、卒(にわ)かに来たりて我が旁(かたわら)に在り。

 

何ぞ三老公の有りや、卒(にわ)かに来たりて我が旁(かたわら)に在り。

 

裘(かわごろも)を負(お)い揜(おお)い被(かぶ)るも、恒人(こうじん)に似(に)て非なり。

 

卿(きょう)に謂(い)わく雲は何ぞ自怨(じおん)以(も)て困苦し、

 

徨徨(おうおう)とするを欲する所とし、来りて此の間に到ると。

 

言志以て歌う、何ぞ三老公の有りや。

 

  

我は崑崙山に居す、所謂者(これ)真人(しんじん)なり。

 

我は崑崙山に居す、所謂者(これ)真人(しんじん)なり。

 

道は深くして得べきこと有り、名山は歴観す。

 

八極を遨遊(ごうゆう)し、石を枕に流れに漱(すす)いで泉(せん)を飲む。

 

沈みて吟じ決せず、遂に天に上升す。

 

言志以て歌う、我は崑崙山に居す。

 

 

去去として追うべからず、相(み)るに牽攀(ひきとめ)んとて長く恨む。

 

去去として追うべからず、相(み)るに牽攀(ひきとめ)んとて長く恨む。

 

夜夜に安(いずく)んぞ寐(ねむ)るを得ん、自ら憐れみを以(も)て惆悵(ちゅうちょう)す。

 

正しくして而(しか)も譎(いつわ)らず、辞賦(じふ)は因(いん)に依(よ)る。

 

伝を経て過ぐる所、西来する所は伝なり。

 

言志以て歌う、去去追うべからず。

 

 

其の二

 

願いは登る泰(やすら)かなる華山に、神人と共に遠遊す。

 

願いは登る泰(やすら)かなる華山に、神人と共に遠遊す。

 

崑崙山を経(へ)り歴(へ)て、蓬萊(ほうらい)に到る。

 

八極を飄遥(ひょうよう)するに、神人と俱(とも)にす。

 

神薬を得んことを思い、万歳の期を為す。

 

言志以て歌う、願いは登る泰(やすら)かなる華山に。

 

 

天地何ぞ長久にして、人は之短きに居するを道(い)う。

 

天地何ぞ長久にして、人は之短きに居するを道(い)う。

 

世は伯陽(はくよう)を言い、殊(こと)に老を知らず。

 

赤松(せきしょう)王喬(おうきょう)、亦(また)雲に道を得る。

 

之(これ)を得て未(いま)だ聞かず、庶(しょ)には寿考(じゅこう)を以てす。

 

言志以て歌う、天地の何ぞ長久なる。

 

 

明明として日月は光る、何(いず)れの所を光昭(てら)さず。

 

明明として日月は光る、何(いず)れの所を光昭(てら)さず。

 

二儀は合わさりて聖化す、貴き者は独人(ひとり)や不(いなや)。

 

万国は土を率(ひき)い、王臣に非ざる莫(な)し。

 

仁義は名を為し、礼楽は栄を為す。

 

言志以て歌う、明明として日月は光る。

 

 

四時は更ぎて逝き去り、昼夜は以て歳を成す。

 

四時は更ぎて逝き去り、昼夜は以て歳を成す。

 

大人(たいじん)は天に先んじ而(しか)も天は弗(これ)に違(たが)わず。

 

戚(うれ)えずして年は往くも、世を憂えて治まらず。

 

存亡は命に有るも、之(これ)を慮(おもんぱか)りて蚩(おろか)と為る。

 

言志以て歌う、四時は更ぎて逝き去る。

 

 

戚戚(せきせき)として何を念(おも)わんと欲す、歓び笑い之(ゆ)く所を意(おも)う。

 

戚戚(せきせき)として何を念(おも)わんと欲す、歓び笑い之(ゆ)く所を意(おも)う。

 

壮(そう)盛の智愚、殊(こと)に再び来ず。

 

愛する時は趣(おもむき)に進み、将(まさ)に以て誰を恵まんとせん。

 

泛泛(うかうか)と放逸にして、亦(また)何の為(ため)にぞ同じくす。

 

言志以て歌う、戚戚として何を念わんと欲す。

 

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