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翻訳本 六韜 少しずつ紹介1「はじめに」

 

はじめに

 

 この『六韜』は、三国志劉備が死の間際に、「よく読むように」と言ったことで有名です。また、よく言われる「虎の巻」も、この『六韜』に「虎韜」という「巻」があることから言われるようになったものです。 この言葉が有名であることからも分かるように、この『六韜』は、『武経七書』として、日本の数々の武人や武将にも愛読されてきたものです。成立年代は春秋戦国時代の末期ということで、劉備のみならず三国志の他の英雄たちも、この『六韜』に親しんでいたことは間違いありません。

 このように、数々の英雄に愛されてきた『六韜』ですが、内容としましては、「かなり具体的な戦術兵法書」と言えます。しかるに劉備は、戦下手で有名です。しかし、それもそのはずで、戦術が記されているのは後半なのです。『六韜』は量が膨大ですから、読書嫌いとの言い伝えのある劉備は、前半のほうを何度も読んでいたのではないかと思います。前半は確かに劉備の軌跡とも関係の深い内容と言えます。

 話がそれてしまいましたが、この『六韜』には、他の兵法書にはない話が多く収録されています。敵陣から聞こえる音によって攻撃方針を決める方法や、城から出る「気」を観ることで勝負の行方を知る方法、暗号や密書の使い方、また、当時使われていた兵器の具体的記述などがそれに当たります。このような意味で、当時の戦争がどのようなものであったか知る手がかりはふんだんにあり、兵法のみならず、歴史の好きな方にも、十分に楽しんでいただけます。

 

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