平田 圭吾のページ

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『六韜:兵法 武経七書』の紹介

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六韜』の概要

こちらは、書き下し文付きの全訳となっておりますので、
安心して読んだいただけます。

 

「虎の巻」は『六韜』から出た言葉 

秘伝書や奥義書のことを「虎の巻」と言うことがあります。
この有名な言葉は、もともとこの『六韜』に「虎韜」という巻があることから、
言われるようになった言葉です。
この言葉が有名なことからも分かるように、
六韜』は『兵法武経七書』として日本でも古くから親しまれております。
また、三国志劉備が、死の間際に「六韜をよく読むように」と言ったことでも有名です。

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簡単な内容説明

内容としましては、前半が徳や義について語るもので、
天下の民衆を安心させるにはどうしたらよいかについて書かれております。
後半は、主に具体的な戦術や戦争に関する様子について詳細に書かれており、
兵法書としてだけでなく、歴史書としても大変興味深い内容となっております。

 

六韜』の目次

(目次最初の【~韜】の部分をクリックすると各巻に関する少し詳しい紹介を読んでいただけます)

 

六韜とは

 

【文韜】
文師第一 太公望を師とす
盈虚第二 古の賢君
国務第三 民を愛す
大礼第四 君臣の礼
明伝第五 止起の道
六守第六 六守三宝
守土第七 衆を敬して親を合す
守国第八 四季と仁聖
上賢第九 六賊七害
挙賢第十 人材登用
賞罰第十一 賞は信にして罰は必
兵道第十二 兵の基本

【武韜】
発啓第十三 天下は天下の天下なり
文啓第十四 聖人の守りどころ
文伐第十五 十二の調略
順啓第十六 天下の条件
三疑第十七 強親衆を伐つ

【龍韜】
王翼第十八 兵事の人材配置
論将第十九 五材十過
選将第二十 不応十五と八徴
立将第二十一 将軍の受任
将威第二十二 大を罰して小を賞す
励軍第二十三 礼将・力将・止欲将
陰符第二十四 暗号の符
陰書第二十五 暗号の書
軍勢第二十六 戦術は事後
奇兵第二十七 戦術の道理
五音第二十八 音で知る
兵徴第二十九 戦わずして敵を知る
農器第三十 農器は兵器

【虎韜】
軍用第三十一 兵器の大数
三陣第三十二 天陣地陣人陣
疾戦第三十三 突撃突破
必出第三十四 包囲から出る
軍略第三十五 備えあれば憂い無し
臨境第三十六 陽動戦術
動静第三十七 伏兵戦術
金鼓第三十八 奇襲への対応
絶道第三十九 地勢を知る
略地第四十 攻城戦
火戦第四十一 火計への対応
塁虚第四十二 空城への対応

【豹韜】
林戦第四十三 林での戦術
突戦第四十四 城を囮とする
敵強第四十五 夜襲への対応
敵武第四十六 強敵への対応
烏雲山兵第四十七 山城戦術
烏雲沢兵第四十八 水際での撤退戦
少衆第四十九 小勢で多勢を撃つ
分険第五十 険戦の法

【犬韜】
分合第五十一 会戦を期す
武鋒第五十二 撃つべき敵
錬士第五十三 精鋭部隊
教戦第五十四 大軍を教える
均兵第五十五 車騎編成の目安
武車士第五十六 戦車の士
武騎士第五十七 騎馬の士
戦車第五十八 戦車の十害八勝
戦騎第五十九 騎馬の十勝九敗
戦歩第六十 歩兵で車騎と戦う

 

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