読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

平田 圭吾のページ

翻訳や著作にあたって感じたことなど、漢籍の読み方、本の選び方など(記事の無断使用・転載・複写を固く禁じます)ツイッター@kann_seki お問い合わせ・ご意見などはkeigossa☆yahoo.co.jp

曹操の口癖は「也」?  魏武帝注孫子の翻訳に当たって1

武経七書 魏武帝注孫子

魏武帝注孫子 翻訳開始 - 平田 圭吾のページ

 

上の記事に書きましたように、魏武帝孫子の翻訳をしているのですが、その過程で思ったことがあります。

 

それは、曹操の筆に、也(なり)」が多いということです。

 

「也」は断定を表す助動詞です。助動詞なので、翻訳でそのニュアンスを出すことは難しいのですが、まあ、とにかく言い切る感じと思ってもらえば間違いではないでしょう。

しかも、本来なら付けなくていい助動詞なので、これがあると、「こうなのだ」とはっきり言っている印象が強くなる助動詞とも言えます。

 

これを日本語に例えてみると、「それはやり過ぎだね」と言うところを、「それはやり過ぎだぞ」、または、無理にニュアンスを出せば、

「それはやり過ぎだと言っておろうが!」

「それはやり過ぎで間違いないのじゃ!」

という感じでしょうか。

 

これに対して『孫子』本編には、「也」ももちろんあるのですが、「矣」が使われています。「矣」も断定の助動詞なのですが、推定で不確かというニュアンスが、少しだけ含まれています。

 

翻訳していると、『孫子』本編で「矣」が使われているのに、『孫子』に注釈をつけているはずの曹操が、「矣」などは使わず、どんどん「也」で言い切ってしまう。という印象を受けます。

 

これは、曹操の性格なんでしょうかね (^_^;)

あるいは、経験から来る間違いないものなのでしょうか。

三国志で馴染み深い曹操だけに、いろいろと考えが膨らみます。

 

ただいま電子書籍として販売計画中の「魏武帝孫子」:兵法武経七書では、「也」がある場合だけ、書き下し文に「なり」と表記するようにしています。このことに注意して書き下し文を読んでいただくと、少し楽しみが増えるかと思います。

魏武帝註 孫子: 兵法武経七書 Kindle版 

魏武帝註 孫子 - Google Play の書籍 

 

関連記事

曹操の口癖は「也」? 魏武帝注孫子の翻訳に当たって1 - 平田 圭吾のページ

本当に曹操が書いたの? 魏武帝注孫子翻訳に当たって2 - 平田 圭吾のページ

曹操はなんで孫子に注をつけたのか? 魏武帝注孫子翻訳に当たって3 - 平田 圭吾のページ

そもそも魏武帝注孫子ってどんな本? 魏武帝注孫子翻訳に当たって4 - 平田 圭吾のページ

曹操の得意な戦術とは? 魏武亭注孫子翻訳に当たって5 - 平田 圭吾のページ

呂布と曹操(曹操は語る) 魏武帝注孫子翻訳に当たって6 - 平田 圭吾のページ

平田 圭吾のページは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。